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【ナナメの夕暮れ:感想】生きづらさを減らしたい人におすすめの本

生きづらさに悩んでいる人

他の人は自分が悩んでいるようなことを気にしないんだろうけど、自分はどうしても考えてしまう。その結果、とても生きづらいと感じてしまうんだよね。

何か生きづらさを解消するようなヒントが欲しいよ…。。

本屋に行って、たまたま手に取ったのが、オードリー若林さんの「ナナメの夕暮れ」でした。

手に取った理由は「10万部突破」という帯を見て(ミーハーです)。

普段はあまり立ち読みをしない、というか立ち読みだと頭に全く文章が残ってこないんですよね。

だけど、この本の前書きはすごく印象に残って、即買うことを決めました。

若林さんの言葉が、自分にもぴったりと当てはまったからです。

その言葉がこちら。

今も、僕は仕事中にネクタイが気になって仕方がない。

だけど、どうしてもボタンをしめることができないので、開けたままの襟元をネクタイの結び目で覆って隠しているのです。

ネクタイすると肩こりがひどくなるし、ネクタイピン忘れてしまうとひらひらするのも気になる。

会社のみんなは文句も言わずに毎日きちっとネクタイを締めていて、つくづくえらいなと思っています。

そして、次の言葉がやけに優しく感じて、思わず購入してしまいました。

生き辛いという想いを抱えていて、息を潜めて生きている人はもしよろしければお付き合いください。

ナナメの夕暮れを読むことで得られること

本書は、2015年8月から2018年4月までダヴィンチに掲載された若林さんのエッセイになります。

ファンとして、オードリー若林正恭のエッセイを読むだけでも楽しめます。

そのほかに、若林さんの生きづらさについての考えから、次のふたつのことが得られると思います。

  1. 生きづらいことへの共感
  2. 生きづらさを克服している手本を見れる

生きづらいことへの共感

生きづらいと感じているときには、「なんで他の人は平気にしているのだろう?」「なんで自分だけこんなに生きづらいのだろうか?」と感じることがあります。

周りの人に相談しようにも、そのように感じている自分がおかしいと思われたくないから相談できず、ひとりモヤモヤとする。

なので、「自分以外にも同じように感じている人がいる」と知れるだけでも、気持ちが楽になります。

若林さんは、「あー、これ分かる!若林さん分かってるなー。」と思える文章を書いてくれます。

そのときに感じた、細かい具体的な感情を書くことがとてもうまいんですよね。

だからこそ、読んだときの共感がものすごい大きくなっているのだと思います。

共感をもっと得たいという方は、前作、社会人大学人見知り学部 卒業見込もおすすめします。

生きづらさを克服している手本を見れる

この本のいいところ、若林さんのいいところは、生きづらいと感じていることにあらがうことで、徐々に生きづらさを克服していることです。

それが文章に現れているので、「連載のなかで、若林さん成長してるじゃん!」と感じることができます(上から目線ですみません)。

生きづらさに共感だけしていても、そのときは楽になるだけで、根本的な解決にはなりません。

生きづらさを無くしていきたいのなら、自分も何かしら努力をしないといけないんですよね。

 

本書から読み取れる、具体的な克服方法は次のふたつ。(これ以外にも、若林さんは精神医学などの本をたくさん読んでるみたいです)

  • 自分の好きなことを見つける
  • 経験して傷つく

自分の好きなことを見つける

他人への否定的な目線は、時間差で必ず自分に返ってきて、人生の楽しみを奪う。

この一文はかなりグサッときました。

「うわー、まさに自分のことじゃないか…。」と感じたからです。

 

世の中のことを否定すると、否定したことを自分はできなくなります。

例えば、クラスでバカ騒ぎしていた人たちを否定していると、自分ではバカ騒ぎできなくなりますよね。

それが積み重なっていくと、自分ができることがどんどん減っていって、生きることが楽しくなくなります。

僕もまさにこれに当てはまっていて、同じ箇所を何度も読み返しました(「ナナメの殺し方」という章)。

かと言って、いきなり、今まで否定していたことを肯定しようとしてもムリがあります。

なので、まずは自分の好きなことを書き出して、自分を肯定してみる。

それを続けていくと、他の人の好きなことも肯定できるようになっていきます。

 

この章の最後に、次の言葉が書かれているのですが、生きづらいと感じている人に響くのではないかと思います。

自分の生き辛さの原因のほとんどが、他人の否定的な視線への恐怖だった。

その視線を殺すには、まず自分が”他人への否定的な目線”をやめるしかない。

経験して傷つく

ここからは「なぜ、こんなに怖いのか」という章を読んでみての、個人的な解釈です。

 

自分の好きなことを肯定して、他の人の好きなことも肯定できるようになったら、色んなことを実際に経験してみる。

今までは、否定していたからやってこなかったことを、勇気を出してやってみる。

生きづらいと思いながら生きている人にとっては、ものすごくハードルの高いことだとは分かるのだけど、とりあえずやってみる。

そうしたら、上手くいくこともあれば、失敗することも必ずあります。

でもそうやって経験して、傷つくことでしか得られないことがある。

それを積み重ねていくと、似たような経験をしたときにも、以前ほど傷つかなくなっている自分がいる。

「なぜ、こんなに怖いのか」の最後は、こんな文章で終わっています。

似たような失態を何度も経験しながら生きる。何年も生き続ける。

…略

すると、最近生まれて初めて考えすぎな人間に「考えすぎだよ」と思った。

なんて残酷な感情なんだ。

生きづらいと感じている人にとっては、「結局、否定していたことを自分でもやってみないといけないのか、ハードルが高すぎる方法じゃないじゃないか…。」と感じますね。

だけど、それをやることで、生きづらさを少しでも減らしてきた若林さんの言葉だから、説得力があります。

「生きづらさを少しでも減らしたいな」と思ったら、今まで否定していたことの中で、やれそうなことからやってみるといいのかもしれませんね。

ナナメの夕暮れで心に残った言葉

本書を読んでいて、心に残った言葉を残します(自分用のメモも兼ねて)。

※()内は本書の章タイトルです。

この現実を生きるために、ファンタジー、何をどれくらい選ぶか。(現実を生きるための)

理想の自分に追いつこうとしているから、今日の自分を生きることはなく、常に未来の理想化された自分を生きている。(2009年とぼくと)

自己否定は完治を目指すのではなくシャットアウトという対症療法が一番有効だ。

シャットアウトに効果を発揮するのは没頭だ(お悩み相談)

若者は社会のゲストで、おっさんはホストだ。(おっさんはホスト)

近年「いいね!」に代表される承認欲求が注目されることが多いが、所属欲求は承認欲求の無駄な膨張を抑制する効果がありそうだ。(いいね!と草野球)

“好きなことがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる。(ナナメの殺し方)

俺はもうほとんど人生は”合う人に会う”ってことでいいんじゃないかと思った。(あとがき)

ナナメの夕暮れを読んでみて

本を読んだあとなので、「生きづらさを解消するために、努力できるかもしれない」、と言う気持ちになっています。

この気持ちがあるうちに、今まで否定してきたことができるか試してみようと思います。

  • 「意味のないネクタイを締めることになれたり」
  • 「絶対真似したいと思えない仕事をしている先輩の言うことを聞いたり」
  • 「行きたくもない飲み会に行ったり」

そのほかにも、自分を肯定するためだけに、自分に合わない「もの・こと・人」を否定しないようにする。

そんなことをしてるうちに、もしかしたら、今まで否定していたことにも慣れていくかもしれないですからね。

 

若林さんが本書を書いていた時期が40歳のときなので、「自分が生きづらさを減らしていくには、もうしばらくかかっても仕方ないかな」と思えるのはものすごい救いです。

参考:生きづらさを減らすための考え方

本書ではないのですが、参考までに。

社会人大学人見知り学部 卒業見込の選択する」という章で、平野啓一郎さんのドーンという小説に「分人」という考え方があることが紹介されていました。

ざっくりと説明すると、対人関係や居場所によって自然と作られる自分のことを「分人」と呼んでいて、ひとりの個人は複数の分人で作られているという考え方。

自分の考え方を貫きすぎて生きづらいと感じている人は、この「分人」という考え方を知ると、少し楽になるかもしれません。

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