悩みがある人
プログラミング初心者の人
プログラミングの基礎は分かってきたんだけど、いざ何かを作るとなると、どうやって作ったらいいか分からなくなっちゃうんだよね。
プログラミングをするときの正しい考え方ってあるのかな?
本記事ではこのようなギモンに答えます。
参考にする本は「プログラムはこうして作られる」です。
目次
プログラミングをするときの考え方
プログラミングをするときの3つの考え方を紹介します。
- 目的達成のために、なにから手をつけるか考える(分割して考える)
- 繰り返し使うものはひとつにまとめる
- 思ったように書くための3つの思考
目的達成のために、なにから手をつけるか考える(分割して考える)
日本語でなにをするか書いてみる
プログラミングを書いているときには、どこからプログラムを書いたらいいか分からないことがしょっちゅうあります。
分からないときに頭の中だけで考えていると、どうしたらいいか分からなくなってしまい、全く先に進めなくなってしまいます。
そんなときには、プログラミングで作りたいモノを、日本語で書き出してみましょう。このときのポイントは、できるだけ細かく書き出すことです。
例えば、下のTODOリストは僕が実際に作ったモノです。
BootstrapとjQueryを使用して、TODOリストを作成しました。
カレンダーはBootstrap Datepickerを使用しています。作成時間:3.5時間 pic.twitter.com/evGKC3HOzx
— たけのこ (@takenoko_blog) June 21, 2018
このTODOリストを作るために必要なことを日本語に書き出してみると、次のようになりますね。
- 画面上部に「TODOリスト」を表示させる
- TODOリストの背景色を変える
- 「タスク」ラベルを表示する
- タスクラベルに対応するテキストボックスを表示する
- …
どうやってプログラムを書いたらいいか分からなくなってしまったら、こんな感じで、日本語でどんどん書き出していきましょう。
慣れてくれば、ここまで細かく書きださなくてもプログラミングができるようになってきますよ!
実験は小さい単位で行う
プログラミングを始めたばかりのときには、初めからうまくいくことはあまりありません。「書いたけど思い通りに動かない→修正してもう一度試す→思い通りに動かない→…」を繰り返すことになると思います。
そんなときに注意することとして、新しいことをするときには、小さい単位でプログラムを書きましょう。
知識があまりない状態で、複数のことを一気にプログラミングしようとすると、どのプログラムがどこに影響しているのか分からなくなることがあります。
そうなると、問題の箇所を探すだけでも大変になってしまい、途方にくれる…。なんて経験を何度もしてきました。笑
なので、初めから、できるだけ小さい単位ごとにプログラミングしていきましょう。そうすれば、問題があったとしても問題箇所を見つけることが簡単になります。
プログラミングを始めた頃は、少しでも前に進んでいる実感を得るのがとても大切だと思います。「こんなのも作れないのか」と思ってしまうとプログラミングがキライになってしまうかもしれません。
プログラミングのモチベーションを保つためにも少しずつ前に進むくせをつけましょう。
繰り返し使うものはひとつにまとめる
繰り返しとメソッド
プログラミングの基本的な考え方として、できるだけ同じ処理を書かないというのがあります。
そのために用意されている、「繰り返し処理」と「メソッド」を使うようにしましょう。
使う理由としては、「変更が楽になる」「プログラムの行数が減る」の2つのメリットがあるためです。
わかりやすく短くする
ただ、何でもかんでも短くすればいい、というわけではないのが難しいところ。
プログラミングは「他の人が読む」「あとで改修することがある」前提で書く必要があります。そのときに、短くしようとするあまり、複雑になってしまうと、分かりにくいプログラムになってしまいます。
初めのうちから意識するのは難しいかもしれないので、プログラミングに慣れてきたら意識するようにしましょう。
思ったように書くための3つの思考
プログラムがいきなり思い通りに動くことはあまりありません。繰り返しになってしまいますが、「書いて、直して…」を繰り返しながらプログラミングをしていくことになります。
こんなときには、頭の中で考えて進まないより、書いては直しを繰り返した方が早いです。
具体的には次の流れ。
- 動かしてみて、理想と現実がどう違うのかを把握する
- このような現実になっているのはなぜか考える
- 理想と現実を一致させるために必要なものを考える
この思考を繰り返すことで、思い通りに動くプログラムを書けるようになりましょう!
プログラミングの考え方が必要な理由
プログラミング言語を勉強すれば、プログラムを作ることはできるようになります。
しかし、プログラミング言語を覚えることと、プログラミングの考え方を覚えることは別のことです。
プログラミングの考え方が必要な理由は次の2つです。
- 道具の使い方がわかっても家は建てられない
- 動けばいいプログラムを作らないようにする
道具の使い方がわかっても家は建てられない
では、プログラミング言語は知っているけど、プログラミングの考え方を知らないのはどんな状況かというと、道具の使い方を習っただけで家を建てようとしているのと同じです。
こう書くとヤバさが伝わると思うんですよね。家の建て方を知らない人が建てた家には住みたくないですよね。
ただ、これがプログラミングになると、まぁ大丈夫でしょと思う人が多いように感じます。
少なくとも僕は会社で教えてもらったことがありませんでした。さすがにクラスやメソッドくらいは教えてもらえましたが…。
基本的には「プログラミングを書いて失敗することで覚えていきましょう」という感じなのだと思いますが、せっかくプログラミングの考え方を学べるのなら初めから学んだ方が効率がいいですよね。
住みにくい家を何軒も建てて、ようやく住みやすい家を建てられるようになるよりか、初めから住みやすい家を建てられた方がいいに決まっていますから。
動けばいいプログラムを作らないようにする
いやいや、家を建てられればそれでいいじゃないか、と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、家と大きく異なる点として、プログラミングは完成した後も改修を続けていくことが多い。
そのときに、プログラミングの考え方を知らないで作ったプログラムは改修が面倒になってしまいます。
例えば、同じ種類のネジを使うところで、色んな種類のネジを使っていたら、普通は「あれ?」って思いますよね。
そのほか、ネジでとめればいいところを、針金でぐるぐる巻きにして止めてあったりしても同じだと思います。
基本的なプログラミングの考え方も、これと同じなんです。
実際に、自分で書くことで覚えていくのは間違いないのですが、覚えるまでに作られたプログラムはひどいものとして残ることがあります。そのようなプログラムは改修するのがとても面倒なんですよね。
プログラミングの考え方の基礎がしっかりしていれば、ただ動くだけじゃなくて、改修するときに楽に改修できる。
プログラミングの考え方は、プログラミング初心者だけじゃなくて、初心者に教える人も知っておくといいと思います。
プログラミングの考え方まとめ
プログラミングをするときの考え方をまとめると次になります!
- 目的達成のために、なにから手をつけるか考える(分割して考える)
- 実験は小さい単位で行う
- 思ったように書くための3つの思考
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